「お風呂場は、どこにでも水を流して洗える場所」 そう思われている方は多いのではないでしょうか。
確かに浴室は水を使う場所ですが、一箇所だけ、お部屋の窓と同じように「水をかけてはいけない場所」があります。それが、浴室の窓周りです。
窓と入り口では、サッシの「向き」が違います

なぜ窓に水をかけてはいけないのか。その理由は、サッシが取り付けられている「向き」にあります。
浴室の入り口にあるサッシ枠(ドア枠)は、浴室側から取り付けられており、内側で水が当たることを前提とした構造になっています。
しかし、窓のサッシはそれとは逆で、リビングなどと同じように「外壁側」から取り付けられています。つまり、ユニットバスの窓などは、外からの雨を防ぐように設計されていますが、家の中(浴室側)から勢いよく水をかけられることは想定されていないのです。
シーリングの劣化と浸水のリスク
浴室の窓枠周りは、シーリングによって水が入り込むのを防いでいます。しかし、窓枠にシャワーを当てて隅々まで洗い流してしまうと、防ぎきれなかった水がサッシや窓枠の隙間から、壁の裏側へと入り込んでしまいます。
これが積み重なると、気づかないうちに家の大切な柱や土台を腐食させてしまう原因になります。
また、この窓枠周りのシーリングは定期的なメンテナンスが必要です。もしシーリングが切れている(隙間ができている)ようであれば、そこから水が入り込みやすくなっている証拠ですので、ぜひ早めのメンテナンスを行ってください。
窓周りは「拭く」のが一番のメンテナンス

では、浴室の窓はどうやって掃除をすればいいのでしょうか。
私たちがお伝えしているのは、「窓周りには直接水を流さず、拭き掃除で仕上げていただく」ということです。
汚れが気になる時は、濡らした布で拭き取ったり、最後に乾いた布で水気を取るのが一番。少し手間に感じるかもしれませんが、その「一拭き」の工夫が、目に見えない壁の裏側を守り、家の寿命を大きく延ばすことに繋がります。
最後に
「きれいにしたい」というお客様の想いが、結果として家を傷めてしまうのは本当にもったいないことです。
窓周りの掃除の仕方を少し変え、適切な時期にシーリングのメンテナンスを行う。その積み重ねで、お風呂場はもっと長く、健やかな場所であり続けられます。家を愛するからこその「ひと工夫」を、ぜひ今日から取り入れてみてください。
内田工務店では、リフォーム、自然素材の家づくり、雨漏り修理など、住まいに関するさまざまなお悩みに対応しています。
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